高卒ブルーカラーの考えるあれこれ

1988年生まれ 大阪在住 二児の父

次女が腸重積症になった

五月から家族皆が病気になってしまって、六月はなにもないだろうと胸を下ろしていたら、次女が腸重積症になって入院してしまった。

 

五月は病月間だった - 高卒ブルーカラーの考えるあれこれ

 

腸重積症とは簡単にいえば腸が腸にめり込む病気だ。詳しくはこちらのサイトを参照してほしい。

腸重積症 — 日本小児外科学会

 

典型的な腸重積症は小腸の終りの腸である回腸が大腸に入り込むために生じます。

(中略)

腸重積がおきますと、腸管から返る血液の流れが障害され腸管にある細い血管が破れて血液が腸の中に出ますので便に血液が混じるのです。腸重積がおき時間が経過しますと、腸内容の移動が障害され、吐くなどの腸の閉塞症状が現れますし、また腸重積を起こした腸は次第に血液の流れなくなるために組織が死んでいきます(壊死)。 このような腸の状態になる前に病気を診断し、治療を急がなければならないわけです。

 

上記サイトより

 

深夜3時頃に突然次女が泣き出し、ミルクや母乳を与えても泣き止まなかった。オムツを見ると便に血が混じっていた。発見したのは妻だが、本当によく見つけたと感心する。

 

最初はおしりが切れたか、腸炎辺りかと思った。電話相談に問い合わせると病院に連れて行ったほうがいいらしい。しかし、二人で行くと長女一人になるので妻が連れていくことになった。診察してもらい、やはり腸重積なので入院しなければならなかった。私は夜が明けるのを待って長女を小学校へ送り出し、数日分の荷物をまとめて病院へ向かった。着いたときにはもう治療が終わっていて、妻と次女は背の高い柵のついたベッドにいた。幸いにも発見が早く、すぐに治療できたからよかったが、下手をすれば手術が必要だった。

 

治療が済んだのはいいが、再発する可能性があるので四日間入院しなければならなくなった。これがまた大変で24時間付きっきりなる。いくら柵があるとはいえ、暴れまわるし、点滴を外そうとする。環境に馴れないせいか、トイレにでも行こうとすると寂しくなって大泣きする。シャワーや食事しに行くなんてとても出来ない。妻が仕事を休んで付いてくれたが、なるべく交替し、妻には気晴らしに出掛けてもらったりした。(長女は母が見てくれた) 病院は娯楽がテレビくらいしかないので、妻は大量に漫画をレンタルした。入院中の長い時間を乗り切れるかが重要だ。乗り切れられないとストレスでやられてしまう。

 

看護師に聞いた話だが、 病院に馴れないストレスで情緒が不安定になる子どももいるらしい。子どもは環境の影響を受けやすいので泣き通しだったら参っていただろう。次女は入院翌日には慣れて機嫌も良く、持参したおもちゃで遊んでいた。本当は外に出たかっただろうが、よく耐えてくれた。妻も次女も立派だ。

 

こども医療費助成制度のおかげで乳児費は数千円ですんだ。今回に限らず病院にかかることが多いので、この制度には何度も助けられた。もっともいくら安くつくとはいえ、何度も入院されると大変だし、病気や怪我で辛い姿は見たくないので健康でいてくれるのを願うばかりだ。

睡眠薬は印象がよくない

数ヶ月前から二交替勤務制になった。受注数が増えたためだ。今回が始めてではなく、何度かしたことがある。大体一年くらいで通常勤務に戻るが今回もそうなるだろう。

 

二交替勤務は普通、ラインや機械を止めないために休憩を含め十二時間で交替だが、私の場合は十時間ないし十一時間だ。当然空白の時間ができるが、それで特に不都合はない。しかし、別の問題がある。それは交替が一週間で切り替わる事だ。

 

一週間で昼と夜が入れ替わるのだからバイオリズムは滅茶苦茶になる。夜勤の際、昼間に眠れなくて困る人が多いようだが私は逆で、昼勤の夜に眠れなくなってしまう。翌日は眠くて業務に差し障るくらいで本当につらい。そのくせ夜になると目が冴えてまた眠れない。地獄である。おかげですっかり疲労し、ブログが全然更新出来なかった。

 

今回の交替勤務は以前と比べても切り替えがうまくいかないので、内科で睡眠薬を処方してもらった。処方されたのはマイスリーで、まぁ有名なものだ。飲めばちゃんと眠れるのでかなり助かっている。(もっとも昼に眠くなることもあるけど)

 

しかし、睡眠薬を服用していることに対して妻や会社の人間からの反応は芳しくない。妻にはやけに気をつかわれるし、心配もされる。上司に処方してもらったと報告したら「(安全に)気をつけろよ」でもなく「悪いが頑張ってくれ」でもなく、「飲み過ぎたら癖になるぞ」と言われた。腹が痛いから胃腸薬を飲んだくらいの気持ちだったが、周りはそう思ってないようだ。

 

何はさておき人間は夜に寝る生き物だと実感する。一度バイオリズムが狂ったらなかなか戻せない。朝日を浴びて体内時計をリセットするとか、寝る際は腹式呼吸で副交換神経を優位にするなど色々な情報があるが、全部役に立たなかった。できるなら夜勤などしないほうがいい。寿命と引き換えに金を稼いでいるようなものだ。(手当て自体は悪くないのでまた悩むのだが)

子どもに会いたい親 どうでもいい親

私の友人が離婚していた事を最近知った。彼とは小、中学からの仲で、割りと近所に住んでいて時折顔をあわせた。夫婦仲は良さそうだったからかなり意外だった。どちらが有責などではなく、性格の不一致というか、相性の問題らしい。

 

彼等には二歳半の子どもが一人いる。可愛いさかりだ。友人は親権を欲しがったが、やはり母親には勝てないとぼやいた。別に裁判をしたわけではないが、まだまだそういう世の中だ。それに彼は転勤で地方に行ってしまった。なので月に一度、戻ってきては子どもと数時間だけ会っている。そう話す彼の声はとても寂しそうだった。

 

このブログに何度も書いているが私と長女は血の繋がりはない。妻の連れ子だ。なので本当の父親がいるが、一度も連絡はない。遠慮しているのか、どうでもいいのか、それすらも不明だ。子どもに会いたいと思ったりしないのだろうか。妻に言わせれば養育費を払いたくないから会おうとしないだけらしいが、実際はわからない。

 

最近になって少しずつ親子断絶防止法が盛り上がってきている。私は基本的に賛成だが、色々問題も多い。面会した親がわが子に害をなす事件も報じられている。一方で子どもに会えず苦しんでいる親もいるのも事実だ。

 

 実のところ、子どもに会えない葛藤がよくわからない。実の子どもがいるのにも関わらずだ。妻に、もし私達が離婚し、私が子どもに会いたがると思うか尋ねたら、「養育費はくれるだろうけど絶対に会いたがらない」と断言されてしまった。ずいぶんな言われようだ。とは言え、子ども達が健康に育っているなら会えなくてもいいかもしれない。

 

子どもは自分の分身や延長線上の存在ではなく、私とは違う独立した個人だと考えている。だから養子も実子もなにも差は感じない。実の子にどうしても愛着がわくと周りからも話を聞くので、人と少しずれているかもしれない。決して子どもがどうでもいいわけではなく、私自身を構築する要素に子どもの存在が少ないだけだ。

五月は病月間だった

もう少しで五月が終わるが、今月は結婚生活の中で一番大変だった。家族全員が病気になってしまったからだ。時系列にまとめると

  1.  五月に入って早々に私が食中毒にかかり
  2. 八日に次女がヘルパンギーナと診断され
  3. 11日には長女が溶連菌に感染した
  4. ようやく落ち着いたと思ったら、妻が腎盂炎になり四日間入院した
  5. 退院しもうなにもないだろうと安心した直後に次女がノロウィルスに感染した
  6. おまけに私もノロウィルスを次女からもらってしまった

 

私も妻も何度も休む事になり、なんとなく心苦しさを覚えた。特に妻は子どもの看病に自分の入院と、予定の半分くらいしか出勤していないのでなおさらだろう。

 

保育園の洗礼という言葉かある。保育園に入ったばかりの子どもは、他の園児から菌やウィルスをもらいやすく、何度も病気になってしまうという意味だ。何度も病気になることで抵抗力を獲得するわけだが、だからといって病気の度に仕事を休みづらいのも確かだ。場合によっては完治に一週間はかかる事もある。

 

 今月は有給と実家の母、それに施設型の病児保育とあらゆる手を使ったが、また同じ事が起きたらと思えばゾッとする。自分たちが病気になるのはともかく、子どもの看病でも休まなければならない。今回の事で改めて子育ては核家族ではかなり無理があると思い直した。

 

もちろん核家族で立派に子育てした家庭もたくさんあるのはわかっている。それでも、どんどん女性の社会進出が加速する中で、どれだけ看病のための休みが理解されるだろうか。男性の育児休暇取得率の低さを考えれば、男性が看病のために三日も四日も休ませて欲しいとは言い出せない。子どもが二人、三人となるともうお手上げだ。

 

出生率を改善するために国は色々考えているようだが、保育所だけでなく病児保育・病後児保育サービスの拡充や、看病のための休みの理解を広めて欲しい。でなければ子どもを欲しいと思う人は増えない。

養子が卒園して思うこと

遂に長女が保育園を卒園した。卒園式ではたくさんの保護者や保育士が涙を流していた。私は泣きはしなかったが、感慨深いものがあった。長女は卒園式を楽しみにしていたが、当日の朝になって卒園したくないと泣き出してしまった。それだけよい思いでがたくさんあるのだろう。長女が3才の時に養子縁組したので、大体3年ほど経ったが、いろいろあったなと思った。

 

4月から晴れて小学生になるが、長女の実父はその事を覚えているだろうか。実父とは全く関わりがない。何度か書いたが拒絶はしていない。ただ関わろうとしないだけだ。彼にとっては、子どもと別れてから5年以上経つが、果たしてどういう思いなのだろうか。案外、ないも考えてないかもしれない。私も数年前に会った親戚の子どもの年齢など覚えていない。

 

 私がはじめて長女と会ったとき、神戸のアンパンマンミュージアムに連れて行った。妻(まだ結婚してないけど)と私と長女でだ。会場前に着いたので並んで待っていたら、前の方でアンパンマンの着ぐるみが出てきて、子どもたちに手を振ったりしていた。長女からは全然見えないので肩車をした記憶がある。そのときはよもや自分の子どもになるとは夢にも思わなかった。

 

今でもあんまり親になった実感はない。実子である次女が産まれたが、やはりない。しかし、私の思いはどうであれ、子どもはどんどん成長していく。おむつをしていた子が今は逆上がりを出来るようになった。(私は小学生3年生くらいまで出来なかった) 

 

実父の中では長女は未だ赤ん坊のままだろうか? 重松清の小説「幼な子われらに生まれ」では離婚し、全く会わなかった子どもにおもちゃをプレゼントするシーンがある。(正直うろ覚えだが) 高学年になるのに熊のぬいぐるみを渡して呆れられていた。彼の記憶の娘はどう成長しているのか少し気になる。

 

私にとって家族とは、私と妻⇔子どもたちという連続した共同体ではなく、あくまで一人ひとりが独立した存在だと考えている。その事を妻に「人は死ぬときは一人だ」みたいなニュアンスで説明した事がある。妻にそれは寂しい考え方だと言われた。子どもは私の分身ではなくあくまで一人の人間なのだ。私の家族観は他人よりもずれているかもしれないが、それくらいの方がしっくりくる。人間関係が近いのは苦手だ。しかし、ステップアップファミリーの我が家においてはこの考え方は有効に作用していると思う。

 

実のところ、子どもたちの将来には良くも悪くも期待していない。好きなこと、得意なことを見つけてくれればそれでいい。期待とは子どもに自分の願いを託すわけだが、親の自覚が薄いので託したいものがない。ただ、「自分の生き方を模索し達成する能力」は育ててあげたい。卒園式を終えてそんなことを思った。

ブルーワーカーに副業は難しい?

最近、副業が条件付きだが解禁されつつあるらしい。本来、公務員でもない限り法的に問題ないが、多くの企業で社内規則で禁止にされてきた。しかし、働きかたの見直しやスキルアップを目的として解禁する企業が増えている。

 ロート製薬の「副業解禁」が示す本当の意味 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 副業解禁は企業のダイバーシティ推進のリトマス紙に?シニア社員の肩たたきか、企業の成長につなげられるか(中野円佳) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

もちろん副業ならなんでもいいわけではなく、「本業に支障がない」「競合する業務内容ではない」「会社の信頼を損なわない」などの条件はある。それでも副業できる環境になりつつあることは喜ばしい。何故なら「生き方」に多様性が産まれるからだ。

 

リーマンショックが起きた頃、多くの企業で仕事が減少してしまった。それで潰れてしまった企業もある。私の会社はなんとか持ちこたえたが、仕事がないので平日も休みになってしまった。週休4日なんて時もあった。当然給料も減るので、こっそりバイトしようと思ったくらいだ。当時はまだ実家にいて少ない給料でも問題なかったが、もし同じような事が起きたら、確実に持ちそうにない。そういう意味でもやはり副業解禁は必要だろう。

 

しかし、単純の副業といってもスキルや資格を活かしたものからバイトのような時間で雇われるものまである。自分で仕事を産み出したり営業できるなら、もしかしたら本業以上に稼げるかもしれないが、バイトでは不可能だ。そこには個人の能力という深い溝が横たわっている。

 きっちり稼げるまともな副業をはじめたい方への一番肝心のポイント | More Access! More Fun!

 

特に肉体労働者は体を動かして付加価値を産み出すので、業務が終わってからさらに働くのはよほど体力に自信がなければ難しいかもしれない。そうなると時間給ではない仕事を探さなければならない。例えばWEBライターやアフィリエイト、あるいは何かをクリエイトして販売するなどだ。(小物を作ってminmeで売ったり文章を書いてnoteで売ったり)

誰とも会わずに稼ぐ、22つのネット副業の方法【在宅で儲ける現実的な方法】 - LITERALLY

 

私は本業で稼げる人は副業でもそれなりに稼げるのではないかと思う。ココナラというスキルを売れるサービスがある。例えば設計、CAD/CAMが出来るなら、ここで図面作成の代行や指南で稼げるかもしれない。しかし、機械オペレーターで加工しかできないのならそれもできない。結局持ちうる能力の優劣や希少性がものをいうわけだ。

 

 だがけして諦める事はない。副業は本業では得られない経験を積むチャンスでもある。私は業務で顧客と顔を会わせる事はない。副業でレジ打ちなどの接客業を選べば接客スキルも向上する。実際に雇ってもらえるかはわからないが、例えばミスタードーナツはバイトであっても厳しい研修があり、接客業の基本を叩き込まれるようだ。

近くのミスタードーナツでのバイト | バイト体験紹介メディア | Baiteee

 

しかし、前述の通り肉体労働者にとってはダブルワークは決して簡単ではない。特に日常的に残業や休日出勤がある人には尚更厳しい。どんな仕事をしてどう生きるのか。いくら副業が解禁されたとしても、生き方を選ぶ事は容易ではない。

高卒ブルーワーカーはホワイトカラーの夢を見るか

一昨年、電通の女性社員が自殺した事件を受けてか、ほんの少しずつだが働きかたを見直そうという動きがある。残業時間を削減とか、業務の効率化についての記事もよく見かける。

 

働き方改革第一弾として、ホワイトカラーが今すぐ無くせる5つの残業 (榊 裕葵 社会保険労務士) : シェアーズカフェ・オンライン

 

残業上限60時間を「画餅」にさせないために | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

残業の減らし方について。 | Books&Apps

 

仕事ができる人とできない人の25の具体的な違い:今すぐできる業務効率化の方法 - LITERALLY

 

ふと思ったのだが、ブルーワーカー向けの記事は見かけないと気づいた。基本的にオフィス業務に携わる人のための内容ばかりだ。 

 

勘違いしないで欲しいがそれがけしからんと言いたいのではない。現場作業者の役に立つサイトもある。

製造業Q&Aサイト - 技術の森

 

ニュースサイトやBLOGOSにブルーワーカー向けの記事がほとんど無いのは、単純にブルーワーカーはそういったサイトを利用しないからだろう。昼休みでもソーシャルゲームをしている人は多い。(わざわざ覗きこんでいるわけではないよ) 

 

三十路手前になって特に思うが、高卒と大卒の壁はあまりに厚い。私の職場でも高卒と大卒が並んで仕事する事はない。(契約社員から正社員になった場合は別だが) 設計や営業、事務等は高卒は配属されない。任される業務も違えば質も違う。あくまで個人的な意見だが、いつの間にか追い付けないほどに、スキルや情報量に差がついてしまっているように思う。でもそれは仕方がないことでもある。

 

今の会社に就職して10年が過ぎた。同じ高卒の先輩方はホワイトカラーに憧れたりするのだろうか? 正直、オフィス業務に憧れがある。しかし転属にしろ転職にしろ、高卒で業務経験がないのはかなり厳しいだろう。しかし、嘆いていても仕方がない。現状をよりよくする、リスクを背負って転職する、大学に入る。いずれにせよ前に進むしかないのだ。