高卒ブルーカラーの考えるあれこれ

1988年生まれ 大阪在住 二児の父

高卒と情報

ブログタイトルにあるように私は高卒だ。私が通っていたのは工業高校だ。そこから学校斡旋で今の会社に就職した。中堅メーカーで従業員は500人を優に越える会社だ。面接は一度だけだったし、入社テストも簡単だったので、楽なものだった。

そもそも私はどこに就職しようかとか、そんな意識は無かった。成績のいい人から希望する会社の斡旋枠を選べるわけだけど、優良だとか、大手といわれる企業はだいたい決まっていた。だから、限られた選択肢から決めるだけでよかった。

もちろん、進学する人もいたし、自分が入りたい会社や業種が決まっている人もいた。だが、ほとんどの者ははっきりとしたビジョンを持っていなかったと思う。私は自分の将来について想像したりはしなかった。金を稼ぎ、自由になれるとしか考えられなかった。

高卒で就職する(斡旋)という事は、少ない情報で決めなければいけないということだ。業界分析したり、自分のやりたい事を掘り下げて考える者は少ないと思う。星の数ほどある就職先の中から選ばなければならない大学生とは圧倒的に情報の量も質も劣っている。勘違いしないで欲しいが、それが悪いといいたいのではない。選択肢が少ないという事は選びやすくもあるし、失敗に繋がる訳でもない。

ただ、終身雇用がなくなりつつあり、将来の予測が極めて難しい時代で、世の中の変化に対応できるのだろうかと思う事がある。高卒が企画の立案や営業、設計などの高度な能力が求められる業務につくことは少ないだろう。(一人であらゆる業務をこなさなければならない零細は別として) もし、会社が倒産したり所属の部署が無くなれば、当然自身の力でなんとかしなくてはならない。その時、私は誰かに求められるような何かを身につけているのだろうか? 私は何とかして、サバイバルするための能力を身につけたいと思っている。