五月は病月間だった
もう少しで五月が終わるが、今月は結婚生活の中で一番大変だった。家族全員が病気になってしまったからだ。時系列にまとめると
- 五月に入って早々に私が食中毒にかかり
- 八日に次女がヘルパンギーナと診断され
- 11日には長女が溶連菌に感染した
- ようやく落ち着いたと思ったら、妻が腎盂炎になり四日間入院した
- 退院しもうなにもないだろうと安心した直後に次女がノロウィルスに感染した
- おまけに私もノロウィルスを次女からもらってしまった
私も妻も何度も休む事になり、なんとなく心苦しさを覚えた。特に妻は子どもの看病に自分の入院と、予定の半分くらいしか出勤していないのでなおさらだろう。
保育園の洗礼という言葉かある。保育園に入ったばかりの子どもは、他の園児から菌やウィルスをもらいやすく、何度も病気になってしまうという意味だ。何度も病気になることで抵抗力を獲得するわけだが、だからといって病気の度に仕事を休みづらいのも確かだ。場合によっては完治に一週間はかかる事もある。
今月は有給と実家の母、それに施設型の病児保育とあらゆる手を使ったが、また同じ事が起きたらと思えばゾッとする。自分たちが病気になるのはともかく、子どもの看病でも休まなければならない。今回の事で改めて子育ては核家族ではかなり無理があると思い直した。
もちろん核家族で立派に子育てした家庭もたくさんあるのはわかっている。それでも、どんどん女性の社会進出が加速する中で、どれだけ看病のための休みが理解されるだろうか。男性の育児休暇取得率の低さを考えれば、男性が看病のために三日も四日も休ませて欲しいとは言い出せない。子どもが二人、三人となるともうお手上げだ。
出生率を改善するために国は色々考えているようだが、保育所だけでなく病児保育・病後児保育サービスの拡充や、看病のための休みの理解を広めて欲しい。でなければ子どもを欲しいと思う人は増えない。