高卒ブルーカラーの考えるあれこれ

1988年生まれ 大阪在住 二児の父

前髪一直線!

前髪の揃っている、いわゆるぱっつんが好きだ。ぱっつんの女性を見かけるとつい目がいってしまう。それで妻に睨まれたりする。特に大人らしい美しいの女性(成人なのに大人らしいというのも変だが)がしているのが好みで、ついでポニーテールだと完璧だ。たぶん、ぱっつんという子どもの要素を、大人の女性がしているギャップに弱いのだろう。ZARDの故・坂井泉やaikoYUKIのような女性のぱっつんが好きだ。だから少女性を売りにしたアイドルや十代のぱっつんはそこまで響かない。最近では広瀬すずが飛ぶ鳥を落とす勢いで、彼女は可憐さと美しさを持ち合わせているが、美人だと思うだけだ。

 

何故こんな話をするかというと妻がぱっつんにしたからだ。普段は前髪を横に流していたのだが、あくる日美容院でぱっつんにしてきた。訳を聞くと私の好みに合わせてくれたようだ。実は結婚する前にもぱっつんにしたのだが、前髪のせいでおでこが痒くなるのですぐにやめてしまった。妻はわりと童顔で、ぱっつんのせいでよりそれに拍車がかかった。私は気恥ずかしくてつい笑ってしまったが、せっかくなのでポニテにしてくれとたのんだら、妻の魅力が倍増した。結婚して四年目だが、妻にときめくとは思わなかった。

 

自分の好みを自覚したのは結構遅くて二十歳の頃だ。職場の休憩所にファッション雑誌が置いていて、街の女の子のスナップを集めたコーナーがあった。たいていの男はそういう類を見かけるとどの女の子がタイプかという話になる。それで自分が好ましく思う女の子を数人指差すと、「お前は前髪が揃っている女の子が好きなのか?」と言われた。改めて確認すると全員ぱっつんであった。この時、始めて自分の好みを自覚した。

 

振り替えれば子供の頃からその気があった。当時、魔方陣グルグルという漫画があって、単行本をもっていたわけではなく、何故かSFC版のゲームが家にあり、兄がプレイしているのを横でながめていた。同作品にククリというヒロインがいる。

魔法陣グルグル ククリ - Google 検索

 

彼女を見る度に不思議な気持ちに駆られた。目が離せないのに照れるような、落ち着かなくなって、胸がざわざわする。これは、中学生の時、前述のZARDのCDジャケットを見た時も同じだ。綺麗な人だからと思っていたが、私にとってドンピシャだったのだ。

 

ともかくぱっつんてある。たぶん死ぬまでぱっつん好きのままだろう。ゆりかごから墓場までぱっつんだ。妻はいずれ別の髪型に変えるが、その時まで存分に前髪を愛でよう。それは私にとって幸せのひとつだ。