高卒ブルーカラーの考えるあれこれ

1988年生まれ 大阪在住 二児の父

かつてシフト勤務で眠れなくなって自分の頭を殴ったことがある

リストカットの原因と心理 なぜ自分を傷つけてしまうのか - メンヘラ.jp

 

上記の記事を読んでシフト勤務が始まった頃を思い出した。今も私はシフト勤務なのだが、サイクルとしては一週間昼勤なら翌週の一週間は夜勤となっている。この一週間で切り替えるのは想像以上にしんどい。体が慣れた頃にシフトが切り替わるので、うまく眠れなくなる。特にシフト勤務開始してすぐは特にきつい。判断力が低下するし、ともすれば立ったまま寝てしまったりする。

 

眠りたいのに眠れないのは精神と肉体を蝕む。私の仕事は機械を操作して部品を加工するが、業務中に集中力を保てない。部品の精度は時に0.001ミリ単位が求められるのに、測定具で測っても目の焦点が合わなくてうまく読み取れない。さらに読み取った数値を所定用紙に書き込むが文字が正確に書けない。後で見返すと、まるでミミズがのたくったようでほとんど判読できないのだ。

 

安全面の不安もある。工作機械は油圧やサーボで動き、パワーがある。注意を怠ると腕や指が巻き込まれたり挟まれる可能性がある。最悪の場合死に至ることもある。

 

この状態が一日中続くわけではなく、短ければ十五分、長いと二時間くらいだ。私はこの仕事にならない状態を個人的に「眠たいモード」と呼んでいる。(そのまんまだ) 一旦この状態になると顔を洗おうが頭から水を被ろうが眠気がとれない。眠気のあまりうずくまってしまったときもある。とにかく仕事にならない。おそらく眠るための物質が本来のタイミングでないときに出ているのではないだろうか。

 

ここまで眠たいのなら帰宅したらあっという間に眠れてしまうように思うが、実はそうでもない。まぶたは重たいし体はだるいが、布団に入っても妙に頭が冴える。意味のない思考が働き、眠らなければと思うほど焦りが募るばかりで一向に眠れない。やみくもに時間ばかりが過ぎて気づけばもう起床時間になる。絶望の朝だ。希望はない。

 

こんなことを何日か繰り返すともう布団に入るのが怖くなる。実際は一、二時間は眠れているのだろうが、今日も眠れなかったらどうしようとしか考えられなくなる。明日も仕事に手がつかなかったら…… 他の夜勤者は平気そうなのになぜ自分だけこんなにダメなのか……。次第に自己嫌悪と劣等感で一杯になり、私は自分の頭を殴り、髪の毛をむしり、頬を張ったのだった。

 

 

そして今また眠れない。改めて思うがシフト勤務なんて人間のやることではない。人は朝起きて夜に眠るようになっている。夜型の人もいるだろうが、短期間で生活リズムを変えるのは不可能だ。どれだけ便利な世の中になろうともそれを維持し続けるために、人はどんどん不自由になっていく気がするのだ。